日本には、固有の伝統的な色の名前が、数多くある。
どの色も、名前をきくだけで、不思議とイメージが浮かんでくる。
それらの名前には、その色をあらわすために、
身近にある「草木」「染料」「生物」などの名が使われた。
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美しさの微妙な違いを、的確にとらえ楽しむ、日本人の繊細な感覚を、
それらの名前から知ることができる。
昔から人々に愛されてきた「梅」も、さまざまな伝統色の名前に使われている。
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英名・Dark Cardinal(ダークカーディナル)暗い茜色
色味・・栗色がかった濃い赤茶色。
名・・・「栗梅」の名は「栗色の梅染」が略されたもの。
染料・・『紺屋茶染口傳書』(寛文6・1666)では、
豆汁と梅皮が用いられている。
後の『染物早指南』(嘉永6・1853)では、
蘇芳・濃い茶・からし水が用いられている。
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●『毛吹草(けぶきぐさ)』(寛永15・1638)に、「色こきは栗梅ぞめの紅葉哉」
と見えることから、江戸前期から行われていたことがわかる。
●『色道大鏡』(延宝7・1679)に、
廓(くるわ)の遊客の小紋や、羽織の色に良いと記されている。
●『反古染』には、元文(江戸中期1736〜41)の頃、小袖の色に、
明和(江戸中期1765〜72)の頃、麻裃(あさかみしも)の色に、
流行したと記される。
●明治30年(1897)にも流行した。
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英名・Amaranth Purple(アマランスパープル)紫葉ゲイトウの色
色味・・やや鈍い調子の赤紫。にぶい赤紫。大人っぽいピンク。
「紅梅色(こうばいいろ)」を赤紫よりにした感じ。
名・・・梅紫の[梅]は、紅梅の赤紫味の形容語。
染料・・淡い藍の下染に、紅を重ねるのではないかと推測される。
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「梅紫」の染色記事は、
江戸時代の染色書には
見当たらない。
このため、比較的新しい
染色名であろうと思われる。
「梅紫」は、
明治時代に入ってから、
流行した時期があったようだ。
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