梅に殺菌効果があることは、 学問的にも認められ、多くの人が体験しています。 今でも旅館などで、朝食に梅干が出されるのは、 この説が生きているためです。
中国では、松と竹は冬の寒気に耐えて緑を保ち、 梅は寒さの中、百花に先がけて花を咲かせることから、 松・竹・梅を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」といい、 それが日本に伝えられたのです。
三友とは友としてふさわしい 「正直な人・忠実な人・多聞な人」を云います。 「松」は厳冬にも落葉せず、断崖絶壁にも良く根を張ることから 忍耐強く、真心を尽くす人。 「竹」は節を持った人。また隠し立ての無い正直な人。 「梅」は厳冬に咲く事から、激しい状況でも笑顔を絶やさない人。 また梅の実は、やがて落ちて芽を出す事から、 生命のしるしとされています。
梅は他にも、 高潔な美しさを君子にたとえた「四君子(しくんし)」(梅・菊・蘭・竹) 清楚な美しさの画材とされる「三清(さんせい)」(梅・竹・水仙) ・・・などの呼称を持ちます。
アミグダリンとプルナシンは、梅が完熟すると解消します。
●梅一輪 一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪の俳句。梅の花が一輪また一輪と咲くにつれて、 気候も少しずつ暖かさを増すという意味。 ●梅は百花の魁(さきがけ) 年のはじめ、梅があらゆる花の先頭を切って咲き、春を告げることをいう。 ●梅は蕾より香あり 才能のある人や大成する人は、幼い頃からそれが現れること。 蕾の時からよい香りを漂わせる梅にたとえた。 「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」に同じ。 ●桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿 梅は枝を切ると、切り口から小枝が密生し、 枝振りがよくなり、よく伸びて花をつけ、実を結ぶが、 桜は枝を切ると、木の勢いがなくなり枯れやすいという戒め。 ●梅干しと友達は古い程良い 梅干しは長く漬けたもののほうが味がよく、 友人は昔から付合っている人ほど気心が知れ、信頼できることをいう。 ●梅に鴬 仲の良いもの。調和して絵になるもの。 同じ意味で「梅に鴬、柳に燕」がある。 ●鴬の梅を見つけたよう 大変都合良く望み通りになること。 ●梅と桜 美しいものや良いものが並んでいるたとえ。 ●梅は香りに桜は花 優れているものを表す。 ●梅と桜を両手に持つ 良い物を両手に持つ、ということで、良いことの上に、さらに良いことがあること。 「両手に花」と同じ意味。香りのよい梅と、見た目の美しい桜をセットにしたもの。 平安時代の末に編纂された『後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)』の 「梅が香を 桜の花に にほわせて 柳が枝に さかせてしがな」に由来。 (梅や桜、柳、それぞれの良いところを集めた植物があるといいなあ) ●梅を望んで渇きを止む 梅の実は想像するだけで唾が出てのどの渇きを止める。 ●梅田椎麦(うめだしいむぎ) ウメの実の多い年はイネが豊作で、シイの実の多い年はムギが豊作。 ●梅田枇杷麦(うめだびわむぎ) ウメの実の多い年はイネが豊作で、ビワの実の多い年はムギが豊作。