梅仕事
青梅の甘露煮
青梅のおいしさがギュツと詰まった甘露煮。
この季節だけのお楽しみです。
φ(..)メモメモ
準備
梅仕事を始めるその前に・・・
忘れちゃいけない!梅の下ごしらえ。
用具は揃いましたか?
準備万端、整えて・・・
さあ、始めましょう!
梅酒
梅仕事の中でも、材料さえ揃えば、
誰でも手軽に漬けられる「梅酒」。
梅の有効成分がじっくりと溶け出して、
自分だけの「味」が作れますよ。
梅干し
一粒一粒「健康のために・・・」と、
家族への愛情がこもった梅干しは絶品です。
作る人によって、微妙に味が違う
といわれる「梅干し」。
貴方も漬けてみませんか?
梅シロップ
梅と砂糖から生まれた果汁を、
煮詰めれば梅シロップの出来上がり。
甘くてさっぱりした、
梅の「元気の素」を召し上がれ!
梅ジャム
さわやかな梅の酸味が
たまらない梅ジャム。
キッチンが梅のあまい香りで満たされ、
幸せな気分です。
梅肉エキス
梅の果肉をすりおろし絞った汁を、
じっくり煮詰めて作る「昔からの家庭薬」
疲労回復・食あたりなど、
万能薬として重宝します。
【 材料・用意するもの 】
青梅(大粒で若く固いもの)500g
砂糖 400g(梅の80%)
水 840cc
竹串 ・ 太めの針 ・ ガーゼ
鍋・殺菌した保存容器
1.
青梅はサッと水洗いし、
なり口のホシを竹串などで
丁寧にとり除く。
太めの針の先で、つついて
まんべんなく梅に穴をあける。
一粒に20箇所ほどが目安。
2.
穴をあけるは、梅の果肉が
煮崩れるのを防ぐため。
穴はできるだけ小さいほうが良い。
竹串を使う場合は、
先を細く削ってから使用すること。
3.
鍋に梅を入れ、
かぶる程度に水を入れて、
火にかける。
熱くなった鍋底に、
梅がなるべく当たらないように、
手でゆっくり混ぜながらゆでる。
4.
50度(熱さを手で感じる)くらい
になったら、水をすてる。
ふたたび、鍋に新しい水を入れ、
手で混ぜ、熱くなったら取りかえる。
これを2~3回繰り返す。
5.
やわらかく茹で上がった梅を、
ザルにそっとあげて、
水気をきる。
6.
鍋に、梅を一粒ずつ丁寧に並べ
分量の水(840cc)を入れる。
砂糖の三分の一の量を全体に
満遍なく加え、弱火にかける。
浮いてくる灰汁(アク)を
丁寧に取りのぞく。
7.
落とし蓋のかわりに、
清潔なガーゼをのせる。
ふつうの落とし蓋では重すぎて
煮崩れの原因になる。
このまま弱火で、5分ほど煮る。
8.
ガーゼを取らずに、
その上から残りの砂糖の
半分を加えて、5分煮る。
残りの砂糖を全部入れて、
さらに5分煮て、火を止める。
粗熱が取れるまで、そのまま冷ます。
9.
殺菌した保存容器に、
梅を一粒ずつそっと入れる。
容器は広く浅いものの方が、
梅も崩れにくく、おすすめ。
梅の表面をガーゼで覆う。
10.
鍋に残った煮汁を、再び煮立て、
灰汁(アク)をとる。
梅がヒタヒタに漬かる程度に、
熱い煮汁を静かに注ぎ入れる。
そのまま室温で冷まし、
完全に冷めたら、きっちり蓋をして
冷蔵庫で保管する。
完成です! 青梅のおいしさがギュツと詰まった甘露煮。この季節だけのお楽しみ。
かならず冷蔵庫で保管し、2~3ヶ月の美味しいうちに食べきってください。
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「甘露煮」Q&A
材料について
「若く固い新鮮な青梅」をお薦めします。
触ってみて果肉が堅く、しっかりとした梅が良いでしょう。
実の大きさは、大粒がお薦めです。
果肉がたっぷりあり、うまみを存分に楽しめますよ。
穴は「梅の果肉が煮くずれるのを防ぐため」にあけます。
だいたい一個につき20箇所が目安。
面倒くさい穴あけですが、手を抜かず頑張りましょう。
太めの針ではなく、竹串を使う場合は、先を細く削ってから使用しましょう。
大きすぎる穴は、かえって煮くずれの原因となることがあります。
はい。美味く仕上げるためには、かならず数回に分けて入れましょう。
砂糖を分けて加えることにより、浸透圧が徐々にかかり、
甘みも、ゆっくりじっくり染み込んでいきます。
ふっくらと美味しい甘露煮に仕上がりますよ。
熟成・保管について
丁寧に扱ったのに、崩れてしまった場合は、
もしかしたら梅実が熟していたのかもしれません。
また、梅の品種によって、向き不向きがあるようです。
(南高梅は果皮が薄い性質上、皮が破れやすく、難易度が高いです。)
崩れてしまった梅実は、種を取り除いてジャムのように利用したり
ヨーグルトやアイスクリームに混ぜて食べましょう。美味しいですよ。
甘露煮は、やわらかく崩れやすいので、
広口で底の浅い容器(タッパーなども可)がおすすめです。
あまり底の深い容器はお薦めできません。
甘露煮を、銅鍋で煮て作ると、もっと青っぽく仕上がります。
また、銅板を一緒に入れて煮ても、同じ効果が得られます。
しかし、安全性の観点から、賛否両論ありますので、
今回は、自然なままの色味の作り方を掲載しました。
甘露煮は、青梅をやさしくそっと扱うと、美しく仕上がります。
欲張って、一度に大量に作ると、どうしても失敗しがちです。
面倒でも数回に分けて、少量ずつ(作りやすい分量で)
丁寧に作られることをお薦めします。
そんなに長持ちするものではありません。
かならず冷蔵庫で保存し、
美味しいうち(2~3ヶ月)に食べきってください。