ゆうきのしるし
月向農園の南高梅にみられる「ゆうきのしるし」。
それは、食べる人のことを想う「有機のしるし」であり、
ときには栽培家のポリシーの表れ「勇気のしるし」でもあります。
必ずしも、ツヤツヤ・ピカピカの綺麗な梅が、良い梅とは限らないのです。
○●白い斑点は「天然のイオウ成分」●○
たまに見かける
この小さな白い斑点は、
水和硫黄剤(有機認証)の
「天然のイオウ成分」です。
人体にはまったく影響ありません。
温泉に行って、
温泉水を飲むようなものです(^^)
どうぞ、ご安心を!
ちなみに・・・
スーパーなど量販店の店頭や、八百屋さんの店先に
このような「白い斑点が付いた梅」が並んでいると、
お客さんから「なにか身体に悪い物ではないか?」とか
「農薬が付いたままの悪い梅」と誤解されることがあります。
そのような誤解を受けないために、一般的には
「なるべく白い斑点が残らない化学農薬を使うよう」
求められているのが現状です。
○●黒っぽい模様は、収穫直前の農薬散布をしないため●○
梅の収量と品質は、
生育中の天候に大きく影響されます。
雨天が長期間続くと、
梅の実にススのような
黒っぽい模様が付くことがあります。
当園のように標高が高く、
乾燥気味の梅畑では、
普段はあまり発生しないのですが、
あまりにも悪天候(雨)が長期間続くと
どうしても発生しやすくなります。
これを防ぐため、一般には「収穫直前や収穫中に農薬を散布する」のですが
「食べる人」のことを考えると、僕には、この時期の散布はできません。
黒っぽい模様は、梅の品質には まったく影響ないのですが、
外見は お世辞にも綺麗とは言えません。そして梅干に漬けても、
残念ながら、この黒っぽいシミが消えることはありません。
「黒っぽい模様の梅・農薬について」詳しくは、こちらをご覧ください。
○●虫食いだらけの葉っぱだけれど・・・●○
殺虫剤を使うのは、
アブラムシのため、年一回だけ。
葉っぱたちは自力で頑張っています。
「二酸化炭素を吸ってー、酸素を吐いてー」
「お日様の光がほしい、雨もほしい」
葉陰には、スクスク育つ梅の実たち。
ダニや毛虫たちに食べられて、
穴ボコだらけの姿になっても・・・
照りつける強い陽射しや、
時折吹く激しい風から、
梅の実たちを、やさしく守ります。
私達もエールを送らずにはいられません。