記事: 自信
自信
今年は、梅の実に黒い模様がつく「スス病」が多発しました。
スス病はカビの一種で、雨天が続くと発生します。
梅雨の時期に、身の回りがカビっぽくなるのと一緒です。
今年の場合、4~6月の総雨量は630ミリと
平年の1.5倍に達しました。
さらに晴天の日が非常に少なく、湿度の高い状態が続き、
梅にとっては最悪の天候でした・・・(T_T)
左が「スス病」の梅です。
梅の品質には まったく影響ないのですが、 外見は お世辞にも綺麗とは言えません。
この病気にかかった梅の実は、梅干しになっても黒い模様が残ります。
通常、スス病を防ぐには、収穫直前の農薬散布が欠かせません。
これまで農園では、農薬散布をしなくとも、園地環境と栽培方法で防ぐことができました。
しかし今年のように、今まで経験したことのない長雨が相手では、
さすがに歯が立ちませんでした・・・
「気落ちしていない?」って・・・いえいえ
「確かに今年は天候が悪く、スス病は多かったけれど、
よくこの程度の被害で済んだものだ。
今までの栽培方法は、間違っていなかった」と確信しました。
それに「あともう少し工夫すれば、今度は充分に防げる!」
そんな「自信」も得ました。
最悪の条件を経験したがゆえに「得られるもの」もあるのですね。