「肥料」について
月向農園の梅畑は、山の尾根(標高100m)に位置します。
ここは本来、痩せた土地なので、収量も多くは望めません。
この土地で、収量をたくさん獲ろうとして、肥料を与えすぎると、
梅が病気にかかりやすくなったり、果肉が荒く苦い梅になってしまいます。
人間も、一度にたくさん食べ過ぎると、体調を壊したり、
栄養過多の食生活を続けると、生活習慣病になったりしますよね。
梅の木も、人間と同じなのです。
ですから、「樹の生長」と「実の生育」に合わせ、
土にも負担がかからないように、良質の肥料を少しずつ与えてやります。
農園では、有機肥料を中心に、若干の化学肥料を使っています。
有機肥料だから良い、化学肥料だから悪いとは、考えていません。
肥料を必要以上に与えてしまう事が、健康や環境に一番悪いと思います。
その他、「畜産農家の堆肥」と「梅の種」を畑に入れ、土に還します。
土と梅の木にも、本当にいいものを与えてやりたいのです。

農園の肥料使用状況は以下の通りです。
2月 | マグネシウム肥料 |
3月 | 堆肥(たいひ) |
4~5月 | 窒素・リン酸・カリ肥料 (有機含量50パーセント以上) |
7月 | カルシウム肥料 (天然のドロマイト原石を原料) |
8月 | 堆肥 |
9月 | 窒素・リン酸・カリ肥料 (有機含量50パーセント以上) |

「梅の種」と「木クズ」から作った 自家製堆肥(たいひ)です。 本来なら、捨てられてしまう梅の種が、農園では「宝の山」になります。木の周りに、セッセと敷きつめます。 こうして「梅の種」は、再び 土に還っていきます。

畜産家から分けてもらっている堆肥です。 先ずは、パタパタ君(小型ダンプ)で、梅の木まで運ばれます。 スコップで木の周りに撒かれると、彼らの旅も終わりです。 これからは、農園の土が 彼らの永遠の住処となります。
