減塩志向
「梅干をもらったんだけど、カビていました。梅干は腐らないんじゃないの?」
テレビで、こんな声を聞くことがあります。
昔の梅干は、塩分が20パーセントと高く、
保存食品として、何年でも保存できました。
しかし最近の梅干は、減塩志向と食べ易さから、
塩分8~10パーセントが主流となり
低いものでは3パーセントの梅干しまで登場しました。
塩分が低いと、当然、保存性も悪くなり、カビやすくなります。
さらにもう一点、梅干には身体に有効な成分、
「有機酸」が5パーセント含まれています。
これが、梅干しのスッパさの素です。
しかし、これも食べ易さのため、減酸されます。
酸が少なくなると、当然、殺菌力も弱まります。
特に、有機酸が3パーセントを切ると、著しくカビ易くなります。
「減塩・減酸志向」の結果、
現在のカビやすい梅干が出来上がったと言えます。
さあ、今日は最後の仕上げ!梅干しの仕込みです。
梅たちの体調チェックを万全に・・・
塩分、酸度のチェックは欠かせません。
仕込みも無事終わり・・・ホッと一息 ^^