農薬について
今年も、5月連休明けからの悪天候の影響で、梅の実にスス模様が出ました。
「農薬を使用すれば、ススは出ないし、綺麗な実なるのに、どうして使わないの?」
・・・では今日は、そのお話をしましょう。
梅作りを始めた当初、私は大きな疑問も抱かず、
周りの農家と同じように、収穫前に農薬を使用していました。
ススはもちろん、他の病気についても
「あの薬が効くらしい。やっぱりアレやで!」
と、効くものがあれば、何でも試してみました。
当時は、すべて手散布だったので、
梅だけでなく散布する自分自身も、かなり農薬を被っていました。
一日中、農薬散布をすると、薬が効いてクラクラ・フラフラの状態でした。
しかしその頃、自分自身の体調の変化に気が付いたのです。
収穫時に風邪をひいたり、明らかに夏風邪にも かかりやすくなりました。
農薬の中には、抗生物質が含まれているモノもあるので、
その影響で、免疫力が低下したものと考えました。
そこで、農薬を少しずつ減らすことにしたのです。
そして一番最初に減らしたのが「収穫前のスス病予防の農薬」だったのです。
幸い、園地の条件が良くて、
「なんだ。農薬使わなくても ススなんかこないやん。
じゃあ次は、殺虫剤を一回減らそうか」・・・・と、こんな具合に
使用する農薬や散布回数がどんどん減り、現在に至りました。
農薬を減らすと、不思議と梅の病害虫が減ってきます。
そして当然、私自身 体調を崩すことも無くなり、ほとんど風邪をひかなくなりました。
もちろん、天候が悪すぎると、昨年や今年のようになるわけですが
「ススなんてほとんど気にならないよ」
の皆さんの声に支えられて、今日も梅栽培を続けています。感謝!!