どんぐりの木
車でよく通る道のそばに、
大きな大きな、15メートルはありそうな
それは立派な どんぐりの木が一本有りました。
そばに近付くと、蜜の香りがプ~ンと漂い、
今時珍しいぐらいの力強さで、「木が生きている・・・」
感覚的にそれを私達に教えてくれる木でした。
朝、何時ものようにその道を通ると どんぐりの木の横の竹やぶが切開かれています。
「畑にするのかな~?急斜面だけどな~」 「どんぐりの木は切られないよな~」
私なら、とても怖くて切れない・・・
しばらく経ってから同じ道を通ると 「エエッ、どんぐりの木が切られてる!」
今度はあの大きな木が切られて無くなっています。
その跡は、剥き出しにされた土しか残っていません! ここも畑になるのかな?
農家は畑を広げるために、林を切り開いていきます。
私は山の土を剥ぎ谷を埋める開発もしてきました。
でも、開発した後、もう木を切れなくなってしまいました。
急斜面の畑も、元の林に戻してやろうと思います。
木や、林が恋しくなったのです。