いいえ。あまり上手くいきませんので、お薦めできません。
完熟梅(黄色くなった梅)は果肉が柔らかく、
若い青梅で作るより、採れるエキスの量は少なめです。
そしてエキスを煮詰めると、パサパサした状態になってしまい、
若い青梅で作るように、なめらかなエキスはできません。
梅肉エキスは、やはり硬い青梅で作る方が良いようです。
和歌山県みなべ地方で栽培されている品種なら、
「南高梅(なんこううめ)」「古城(ごじろ)」が適しています。
他には「豊後(豊後)」や「白加賀(しろかが)」も適しています。
日本各地には、それぞれの土地や気候に適した梅が数多くあります。
品種にこだわらず、地元でとれる手に入りやすい新鮮な梅を
上手に使ってみましょう。購入の際には、八百屋さんに訊いてみると良いでしょう。
南高梅(なんこううめ)
古城(ごじろ)
作ることはできるでしょうが、果肉が少ない小梅は、
実をすりおろし、エキスをしぼるだけで大仕事です。
作業がとてつもなく大変ですので、あまりお薦めできません。
梅仕事は、強力な「酸」を伴います。
酸で腐食しやすい金属素材の道具
の使用は、できるだけ避けましょう。
おろし器・「セラミック製・陶製」
鍋・「ホーロー製・ガラス製・陶製」
などを使われる事をお薦めします。
おろし器ですりおろす代わりに、
ジューサーやミキサーを使えば、比較的 楽にエキスをしぼれます。
種を取り除いた梅の果肉をジューサーに入れ、撹拌(かくはん)します。
水気が足りない場合は、水を少量加えて撹拌すると良いでしょう。
梅の酸で、ミキサーの金属が傷むおそれがありますので、
使い終わったら必ず、すぐに水洗いして酸を落としましょう。
煮つめる時間は、1kgの梅で
約1時間半~2時間が目安です。
冷めると固くなりますので、
少し柔らかめで、
火を止めるのがコツです。
煮詰めすぎたエキスは、水を少し加えて均一に溶かし、
再び弱火にかけましょう。
そして、すこし緩めかな?と思うくらいで火を止めましょう。
冷めると丁度良い固さになります。
※水を加えたエキスは、長期保存には適しません。
できるだけ、早目に使い切るようにしましょう。
梅肉エキスは酸が強いので、陶器製・ガラス製のものに保存しましょう。
乾燥を防ぐため、蓋(ふた)がきっちり閉まり、密閉できる容器が最適です。
梅肉エキスは、常温で長期保存できます。
室内の直射日光が当たらない場所で保管してください。
また気温によって若干、エキスの固さが変わります。
(夏は柔らかめに、冬は硬めになりがちです)
大事にしすぎて、冷蔵庫で保管すると、
低温のためにエキスが硬くなりますので、ご注意を。
はい。しっかり密封保管していれば大丈夫です。
梅肉エキスが、すこし柔らかめになるだけで、
品質には何の問題もありません。どうぞ、ご安心を。
低温のため、梅肉エキスが
硬くて使いづらい時は、
保存容器ごとお湯で少し温めると、
柔らかくなりますよ。
梅肉エキスは、温度によって若干、
固さが変わります。
夏場の温度の高い季節は柔らかく、
逆に冬場、温度が低くなると硬くなります。
出来上がったら、すぐに飲めますよ。
青梅1kgから、わずか20~40gしか出来ません。
出来上がり量に幅があるのは、エキスの濃縮(水分含量)の度合いによって違うからです。
あまり濃縮せずに、水分を多く残すと、
量もたくさん出来て、トロッとした感じに仕上がります。
逆に濃縮すればするほど、水分が少なくなるので出来る量も少なくなり、濃厚なエキスに仕上がります。
梅肉エキスに、賞味期限は存在しません。
梅肉エキスは非常に殺菌力が強く、ほとんど変質する事がありません。
(今までに「腐った」という話を聞いた事がありません)
清潔に使えば、何年経っても品質は変わりませんよ。
はい。もちろん食べられますよ。
・・・といいながら20年前のエキスなんか見たこと無い!
どんな物か見てみたいし、味わってみたいです(^^)
そのまま召し上がるのが、一番お手軽ですが、
食べ辛い場合は、
その他、飲み物に混ぜたり、料理の調味料として使ったり・・・
自分に合った方法を見つけましょう。
毎日、ほんの少しの量を服用すれば、
梅肉エキスの効果も高まります。
梅のエキス分が出てしまった
絞りカスですので・・・
「どうしても!」ということなら、
ジャムに利用されたらいかがでしょう。
手順は、次のとおりです・・・
梅肉エキスは「血流改善効果が高い」と報告されています。