梅のある生活

梅の実について質問集

梅肉エキスには、どのくらいの熟度の梅が良いのですか?

梅肉エキスには
「若く青い新鮮な青梅」
をお薦めします。

おすすめは「フレッシュ南高梅」

酸味が強く、
触ってみて果肉が堅く、
しっかりとした梅が良いでしょう。

青梅

完熟梅(黄色くなった梅)でも、梅肉エキスは作れますか?

いいえ。あまり上手くいきませんので、お薦めできません。

完熟梅(黄色くなった梅)は果肉が柔らかく、
若い青梅で作るより、採れるエキスの量は少なめです。

そしてエキスを煮詰めると、パサパサした状態になってしまい、
若い青梅で作るように、なめらかなエキスはできません。
梅肉エキスは、やはり硬い青梅で作る方が良いようです。

どんな品種の梅が良いのですか?

和歌山県みなべ地方で栽培されている品種なら、
「南高梅(なんこううめ)」「古城(ごじろ)」が適しています。
他には「豊後(豊後)」や「白加賀(しろかが)」も適しています。

日本各地には、それぞれの土地や気候に適した梅が数多くあります。
品種にこだわらず、地元でとれる手に入りやすい新鮮な梅を
上手に使ってみましょう。購入の際には、八百屋さんに訊いてみると良いでしょう。

南高梅

南高梅(なんこううめ)

古城

古城(ごじろ)

南高梅・古城は「なんでも梅学」で詳しく説明しています。

小梅でも、梅肉エキスは作れますか?

作ることはできるでしょうが、果肉が少ない小梅は、
実をすりおろし、エキスをしぼるだけで大仕事です。
作業がとてつもなく大変ですので、あまりお薦めできません。

作り方について質問集

梅肉エキスを作るとき、どんな鍋・器具がお薦めですか?

梅仕事は、強力な「酸」を伴います。
酸で腐食しやすい金属素材の道具
の使用は、できるだけ避けましょう。

おろし器・「セラミック製・陶製」
鍋・「ホーロー製・ガラス製・陶製」
などを使われる事をお薦めします。

おろし器は、セラミック製が使いやすい

すりおろすのが大変です。なにか楽な方法はありませんか?

おろし器ですりおろす代わりに、
ジューサーやミキサーを使えば、比較的 楽にエキスをしぼれます。

種を取り除いた梅の果肉をジューサーに入れ、撹拌(かくはん)します。
水気が足りない場合は、水を少量加えて撹拌すると良いでしょう。

梅の酸で、ミキサーの金属が傷むおそれがありますので、
使い終わったら必ず、すぐに水洗いして酸を落としましょう。

どれくらいの時間、煮つめれば良いのですか?目安を教えてください。

少し柔らかめで、火を止めるのがコツ

煮つめる時間は、1kgの梅で
約1時間半~2時間が目安です。

冷めると固くなりますので、
少し柔らかめで、
火を止めるのがコツです。

エキスを煮詰めすぎて、硬くなってしまいました。

煮詰めすぎたエキスは、水を少し加えて均一に溶かし、
再び弱火にかけましょう。
そして、すこし緩めかな?と思うくらいで火を止めましょう。
冷めると丁度良い固さになります。

※水を加えたエキスは、長期保存には適しません。
できるだけ、早目に使い切るようにしましょう。

プツプツ グツグツ

容器・保存について質問集

どのような容器で保存すれば良いですか?

梅肉エキスは酸が強いので、陶器製・ガラス製のものに保存しましょう。
乾燥を防ぐため、蓋(ふた)がきっちり閉まり、密閉できる容器が最適です。

どのような場所で、保管すれば良いですか?

梅肉エキスは、常温で長期保存できます。
室内の直射日光が当たらない場所で保管してください。

また気温によって若干、エキスの固さが変わります。
(夏は柔らかめに、冬は硬めになりがちです)
大事にしすぎて、冷蔵庫で保管すると、
低温のためにエキスが硬くなりますので、ご注意を。

夏場、保管場所の室温が高いのですが、大丈夫でしょうか?

はい。しっかり密封保管していれば大丈夫です。
梅肉エキスが、すこし柔らかめになるだけで、
品質には何の問題もありません。どうぞ、ご安心を。

冬になるとエキスが固すぎて、スプーンも刺さりません。

保存容器ごとお湯で温めると柔らかくなる

低温のため、梅肉エキスが
硬くて使いづらい時は、
保存容器ごとお湯で少し温めると、
柔らかくなりますよ。

梅肉エキスは、温度によって若干、
固さが変わります。
夏場の温度の高い季節は柔らかく、
逆に冬場、温度が低くなると硬くなります。

味見について質問集

作ってから、どれくらいで飲めますか?

出来上がったら、すぐに飲めますよ。

出来上がりは、どれくらいの分量になりますか?

青梅1kgから、わずか20~40g

青梅1kgから、わずか20~40gしか出来ません。

出来上がり量に幅があるのは、エキスの濃縮(水分含量)の度合いによって違うからです。

あまり濃縮せずに、水分を多く残すと、
量もたくさん出来て、トロッとした感じに仕上がります。

逆に濃縮すればするほど、水分が少なくなるので出来る量も少なくなり、濃厚なエキスに仕上がります。

賞味期限はどれくらい?

梅肉エキスに、賞味期限は存在しません。
梅肉エキスは非常に殺菌力が強く、ほとんど変質する事がありません。
(今までに「腐った」という話を聞いた事がありません)
清潔に使えば、何年経っても品質は変わりませんよ。

20年前に母が作った梅肉エキスが出てきました。食べられますか?

はい。もちろん食べられますよ。
・・・といいながら20年前のエキスなんか見たこと無い!
どんな物か見てみたいし、味わってみたいです(^^)

梅肉エキスの利用法(おいしく飲む方法)を教えてください。

スペシャルドリンク

そのまま召し上がるのが、一番お手軽ですが、
食べ辛い場合は、

その他、飲み物に混ぜたり、料理の調味料として使ったり・・・
自分に合った方法を見つけましょう。
毎日、ほんの少しの量を服用すれば、
梅肉エキスの効果も高まります。

絞りカスを捨てるのがもったいないです。利用法を教えてください。

梅のエキス分が出てしまった
絞りカスですので・・・
「どうしても!」ということなら、
ジャムに利用されたらいかがでしょう。
手順は、次のとおりです・・・

絞りカス

  • ホーロー鍋に、絞りカスと、ひたひたの水を加え、
     果肉が柔らかくなるまで、アクを取りながら弱火で煮る。
     ※「ひたひたの水」とは、材料が少しだけ水から出ている状態の水加減
  • 果肉の70~90%の砂糖を、数回に分けて加え、煮詰める。
  • 仕上げに梅酒(洋酒でもOK)を少量加えると、風味も増す。

「身体に良い!」と聞いたのですが、どんな効能があるのですか?

梅肉エキスは「血流改善効果が高い」と報告されています。

  • 梅肉エキスに含まれているクエン酸・リンゴ酸・ムメフラールには、
    血液をサラサラにして、流れやすくする強い血流改善効果があります。
    血液は言うまでもなく、体の隅々の細胞に、酸素や栄養分を供給し、
    老廃物を取り除くなどの、働きをしています。
    血液の流れが良くなれば、酸素や栄養分の供給がスムーズになり、
    老廃物の回収も早くなって、体全体が活性化します。
  • 血液内にコレステロールなどがたまるのを防ぐなど、
    生活習慣病の発生を防いでくれます。
  • 梅肉エキスに含まれているクエン酸には殺菌作用があり、
    体内で生じる疲労物質の乳酸を分解して、身体の活力を改善します。
    腸炎ビブリオ菌や黄色ブドウ糖球菌は有機酸に弱いので
    食中毒の予防にも効果的。O-157などにも有効とされています。
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