梅の開花前線@日本列島
梅は百花に先駆けて咲き、桜などに比べ休眠が浅いために
開花時期が天候によって大きく左右されます。
高温・適湿・多照の年は開花時期が早まり、
乾燥の激しい年や気温の低い年はやや遅くなります。
また、品種によって多少差があります。

寒い中、いち早く春の訪れを知らせる梅の花は、
1月下旬~5月上旬まで、約3ヶ月間かけて、ゆっくりと日本列島を北上します。
和歌山県南部に位置する月向農園では、1月下旬~2月に梅が開花します。
南北になが~い日本列島!あなたの処ではいつ頃かな?
早咲きの代表的な梅
紅冬至(こうとうじ) (野梅性一重/淡紅色/中輪)
12月中旬~1月上旬12月中旬~1月中旬
(野梅性一重/白色/極小輪)初雁(はつかり) 八重寒紅(やえかんこう) (野梅性八重/濃紅色/中輪)
12月中旬~1月上旬12月中旬~2月上旬
(野梅性一重/白色/中輪)冬至(とうじ)

ミツバチと梅の受粉
南高梅は、同じ品種の花粉では結実できない品種です。
そのために開花時期がほぼ同じで、花粉が多く、相性の良い受粉樹を近くに植えます。
蜜や花粉を求めて梅の花を訪れるミツバチや花アブなどの昆虫は花粉を運んで結実させてくれます。
梅の花粉を媒介する昆虫は9科13種に及びますが、安定した結実を確保するため、開花の時期にミツバチを梅林に放ちます。
気温12度以上で、風速3m以下の良く晴れた日中に、ミツバチは巣箱から出て、蜜や花粉を集めます。
この時期にミツバチが活発に活動できないと、結実に悪い影響をあたえるのです。
遅咲きの代表的な梅
江南所無(こうなんしょむ) (杏性八重/紅色/大輪)
3月中旬~4月上旬3月中旬~4月上旬
(杏性八重/薄紅色/中輪)記念(きねん) 白加賀(しろかが) (実梅/白色/大輪)
3月上旬~下旬3月中旬~下旬
(実梅/淡紅色/大輪)豊後(ぶんご)
このページは南部川村の許可のもと「南部川村うめ振興館常設展示図録」をもとに作成しました