ゆうきのしるし
月向農園の南高梅にみられる「ゆうきのしるし」。
それは、食べる人のことを想う「有機のしるし」であり、
ときには栽培家のポリシーの表れ「勇気のしるし」でもあります。
必ずしも、ツヤツヤ・ピカピカの綺麗な梅が、良い梅とは限らないのです。
白い斑点は「天然のイオウ成分」
たまに見かける
この小さな白い斑点は、
水和硫黄剤(有機認証)の
「天然のイオウ成分」です。
人体にはまったく影響ありません。
温泉に行って、
温泉水を飲むようなものです(^^)
どうぞ、ご安心を!
ちなみに・・・ スーパーなど量販店の店頭や、八百屋さんの店先に
このような「白い斑点が付いた梅」が並んでいると、
お客さんから「なにか身体に悪い物ではないか?」とか
「農薬が付いたままの悪い梅」と誤解されることがあります。
そのような誤解を受けないために、一般的には
「なるべく白い斑点が残らない化学農薬を使うよう」
求められているのが現状です。
黒っぽい模様は、収穫直前の農薬散布をしないため
梅の収量と品質は、
生育中の天候に大きく影響されます。
雨天が長期間続くと、
梅の実にススのような
黒っぽい模様が付くことがあります。
当園のように標高が高く、
乾燥気味の梅畑では、
普段はあまり発生しないのですが、
あまりにも悪天候(雨)が長期間続くと
どうしても発生しやすくなります。
これを防ぐため、一般には「収穫直前や収穫中に農薬を散布する」のですが
「食べる人」のことを考えると、僕には、この時期の散布はできません。
黒っぽい模様は、梅の品質には まったく影響ないのですが、
外見は お世辞にも綺麗とは言えません。そして梅干に漬けても、
残念ながら、この黒っぽいシミが消えることはありません。
「黒っぽい模様の梅・農薬について」詳しくは、こちらをご覧ください。
虫食いだらけの葉っぱだけれど・・・
殺虫剤を使うのは、
アブラムシのため、年一回だけ。
葉っぱたちは自力で頑張っています。
「二酸化炭素を吸ってー、酸素を吐いてー」
「お日様の光がほしい、雨もほしい」
葉陰には、スクスク育つ梅の実たち。
ダニや毛虫たちに食べられて、
穴ボコだらけの姿になっても・・・
照りつける強い陽射しや、
時折吹く激しい風から、
梅の実たちを、やさしく守ります。
私達もエールを送らずにはいられません。